セクションごとにサイロ状態になった情報
IT領域におけるサイロとは、セクションごとに業務プロセスや業務アプリケーション、各種システムが孤立し、情報が連携されていない状態で、 企業内の各部門のセクションが個別最適を優先して、他部門のシステムとの連携が考慮されずに開発されたりExcelのデータをそれぞれのコンピュータに保存された状態などにより発生する。
ファッション産業における情報システム
ファッション産業を広義にとらえると、日本ファッション協会では「多くの人々にある一定期間、共感を持って受け入れたれた生活様式」と定義している。また、菅原正博氏(国際ファッション専門職大学)は、ファッション生活の2つの側面として「ハードな側面(生活ニーズ)」と「ソフトな側面(ファッションニース)」に分けて、 トータルライフの4つの要因(4 つの皮膚)として、第1の皮膚「ヘルシー&ビューティ」・第2の皮膚「ワードローブ」・第3の皮膚をインテリア・第4の皮膚「コミュニティ」という「たまねぎ理論」を展開されている。
高林茂樹氏(埼玉女子短期大学)の「ファッション産業における情報システムの一考察」では、これらは広義のファッション産業であるが、狭義のファッション産業ではアパレル産業とそれに関係の深いアパレル素材産業、アパレル小売産業に関する情報システムである。これらの産業には多くの企業が存在し、それらの結びつきには効率的とは言えないものが多い。素資材の調達から、生産、物流、販売に至る複数の企業にまたがるサプライチェーンをネットワークで結び、これらの企業にある情報をリアルタイムで共有し経営判断や指示をスピードアップし、経営効率を高めると共に顧客満足度も高めなければならない。
そして、海外や国内のファッション情報、POP の情報、顧客動向などを分析し、売れる物を売れる時期に売れる量確保できるようにアパレル素材産業、アパレル産業、アパレル小売産業の間で共有したリアルタイム情報に基づき迅速な対応がとれるシステムが必要である。
デジタル化の波が小さい2000年(Googleが日本語の検索サービスを開始)の紀要に書かれた論文であるがZARAやUNIQLOなどの大手の成功している企業では当たり前にDXを活用しているが、ファッション産業の中心となる中小企業では、先行投資が難しのが現状ではないかと考える。
業界の「全体最適化」を実現するための共通情報