誰もがスマホを持ち、常にインターネットにつながり、買い手と売り手がすぐマッチングできる現実の世界で、今取り組むべきDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略には、店頭や顧客のスマホからのアクセス情報など膨大なデータが存在する。資材の調達から、生産、物流、販売に至る複数の企業にまたがるサプライチェーンをネットワークで結び、これらの企業にある情報をリアルタイムで共有し経営判断や指示をスピードアップし、経営効率を高めると共に顧客満足度も高めなければならない。この図解は経営の視点を「誰に、何を、どのように提供するか」まで立ち戻り組織全体がビジョンが指し示す方向に向かって動くために「DX経営の階層構造」から全体像を捉える必要がある。
デジタル化の渦に巻き込まれているファッション業界
ファッション業界がデジタル化の波に乗るために必要な、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の仕組みがデジタル業界のベンダーから多種多様な形で提案がされている。しかし、ファッション業界の複雑な構造を支えている中小企業の現状を理解したうえでのDX化でなければサイロ状態になった各部署のセクションに対して「全体最適」の横串を通すことは不可能である。サイロ状態の経営の階層とセクションにある情報に対して横串を通すには企業文化を前提とした現場サイドの理解が不可欠になる。
DX を実行するに当たっては、新たなデジタル技術を活用して、どのようにビジネスを変革していくかの経営戦略そのものが不可欠である。データ量が爆発的に増大していく中で、データを最大限活用すべく、デジタル技術を駆使してビジネスを迅速に展開できるか、すなわち、デジタルトランスフォーメーション(DX)を実行できるかが、あらゆる産業において、各企業の競争力ひいては存続の可否を決する最重要課題の一つとなっており、我が国全体の成長力を維持・強化していく上で不可欠である。(1)
しかし、IT システムの刷新には莫大なコストと時間がかかる。そこで、企業の競争力に関わらない協調領域については、個社が別々にシステム開発するのではなく、業界毎や課題毎に共通のプラットフォームを構築することで早期かつ安価にシステム刷新につなげることができると考える(割り勘効果)。(1)
(1) DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~|経済産業省